俺には想い出と歌がある。
先週、友人の司に誘われてサカナクションのLIVEに行ってきた。
サカナクション、スゲーなあ。あれはスゲー。いろんな意味でスゲー。「踊りたい」と思わせる仕掛けがたくさんある。曲、詞、音、声、演奏、照明、PA、舞台装置、あれは踊れる。1990年代に流行ったN.Yのクラブ、「ライムライト」を思い出した。アンダーグラウンドな空気感とオーバーグラウンドのポップ感。
今のサカナクションはデカイ会場で踊れるフロアで酔いながら体感したい。まあオッサンはそう感じた次第です。
帰ってwash?の新譜『Hurt me』を試聴させていただく。
えーと話は飛ぶが、サカナクションの山口一郎君を観ていて「スゲー細かいんだろうなあ、スゲー面倒くさい人なんだろうなあ」と思った。いや、完全に僕の妄想ですけどね(笑)そして褒め言葉ですけどね。でも僕の経験上、超面倒くさい人が作った音楽は凄くいいんです。違う、いい音楽とは面倒臭い作業を繰り返し繰り返し行えるくらいのしつこくて探究心の強い人が造れるものなんです。普通の人が気が付かないような事を、思い浮かばない事を、穿り穿り突き詰めていってやっと出来上がるものだから、自然とそういう「面倒な事を厭わない人」が素晴らしいミュージシャンになってゆきます。
音楽に限らないよね、どの世界でもそうだな。
で、僕の中でwash?というロックバンドのリーダー・奥村大君は面倒臭い人の代表(笑)相当面倒くさい、うるさいシツコイ、暑苦しい。本当に。そのくせルックスがいい、背が高い、頭がいい。もう大変です。
その大ちゃん率いるwash?の新譜。
ジャンルはオルタナティヴロック。
恐らく、彼の弾くエレキギターの音を一番好きなのは僕だと思う。
7曲入のアルバムを一度通して聴く。
6曲目の「オヤスミハヨ」が好きだな。
詞が好きだな。
でも”俺には想い出と歌がある”なんて歌わないでくれ。
共感してしまうじゃないか。
ロックに大切な要素、”共感性”
恐らく僕が初めてwash?を聴いた頃より断然、詞に共感を覚えるようになっている。wash?は爆音だし暴れているのだが、詞が入ってくる。最近のwash?の詞は刹那くて優しい。
弱さと強さの混醸、刹那さと優しさの混醸に共感する者達よ、是非、wash?を体感してください。
LIVE、いいよ。
グランジっぽいけど、踊れるよ。カダラもココロも。