Bar Hotel California.

You can check out anytime you like,

POP.

もう20年近くも前になるが、六本木ABCにて購入したAnnie Leibovitzの写真集(洋書)は僕にとって今も全く色あせていない。

 

Annieは主に俳優、女優、ミュージシャンを撮っていたので、資料用にと(自費で)買ったのだが今となっては宝物のひとつになっている。

 

その中で特に好きな写真はこの4枚。

 

Miles.

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Blues Brothers.

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Dennis.

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Sammy.

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これらの写真は写実主義的な観点から見ると"邪道"だとは思うが、僕にとって写真とは"被写体の特異性を最大限に引き伸ばしている作品"だと思っているので、これらのような写真が好きだ。だから非常に"POP"である。

 

この4枚の被写体の方々はどなたも個性豊かな演者たち。それら題材に対するAnnieの"解釈"が僕にとてもフィットしているから彼女の作品が好きなんだと思う。そしてそれはマスとも多分に一致している解釈である。

 

と同時に、実はAnnieの作品の中でも1960年代から1970年代に撮ったロードムービー的なモノクロームの写真も非常に素晴らしいのだ。

ということは、彼女の作品の"被写体の特異性=POP性"を引き出しているのは単なる「色付け」だけではなく、しっかりと内面性(人間性)と対峙したからこそ生まれてくるものなのだという証左。そこを上手く切り取っているんだろうなあ。

 

話は変わるが、僕の周囲の"POPな方々"と接していると、その人の写真を撮ってみたくなる時が時々ある。全くの素人な僕なのだが、一度トライしてみたい。

 

さて、誰の写真を撮ろうか。

 


なんて気分にさせてくれるAnnieの写真集。

実に、popである。