幸せ。
誰かのために一生懸命になれる人生は幸せだ。
誰かに必要とされることは幸せだ。
縁。
バイト、辞めました。
気分はスッキリしています。
俺は自分で思っている以上に"俺"なんだわ。
ジタバタするの、やめます。
だからかどうかわからんけど、ここ数日で何かのご縁でしょうか、たくさんの”戦友達”に会いました。会えました。不思議とね。気持ち悪いくらいの沢山の友にね。こんな事もあるんだなあと。
僕はご縁に生かされています。
誰に何と言われようと僕はそれを大切にして生きてゆきます。
みんなありがとう。
昔はさあ、もっと勢いがあったよね、俺。
その分、人様に沢山迷惑かけてたけど。
まあ今も迷惑沢山かけてるけど、でもね、許してね。
またね、勢いで生きてゆきますよ。小さくまとまっったってデッカクいったってあと20年したらヨボヨボなんだから太く短くいきますわ。
また風のように行きますわ。一瞬の出会いに素直に生きてゆきますわ。
俺には想い出と歌がある。
先週、友人の司に誘われてサカナクションのLIVEに行ってきた。
サカナクション、スゲーなあ。あれはスゲー。いろんな意味でスゲー。「踊りたい」と思わせる仕掛けがたくさんある。曲、詞、音、声、演奏、照明、PA、舞台装置、あれは踊れる。1990年代に流行ったN.Yのクラブ、「ライムライト」を思い出した。アンダーグラウンドな空気感とオーバーグラウンドのポップ感。
今のサカナクションはデカイ会場で踊れるフロアで酔いながら体感したい。まあオッサンはそう感じた次第です。
帰ってwash?の新譜『Hurt me』を試聴させていただく。
えーと話は飛ぶが、サカナクションの山口一郎君を観ていて「スゲー細かいんだろうなあ、スゲー面倒くさい人なんだろうなあ」と思った。いや、完全に僕の妄想ですけどね(笑)そして褒め言葉ですけどね。でも僕の経験上、超面倒くさい人が作った音楽は凄くいいんです。違う、いい音楽とは面倒臭い作業を繰り返し繰り返し行えるくらいのしつこくて探究心の強い人が造れるものなんです。普通の人が気が付かないような事を、思い浮かばない事を、穿り穿り突き詰めていってやっと出来上がるものだから、自然とそういう「面倒な事を厭わない人」が素晴らしいミュージシャンになってゆきます。
音楽に限らないよね、どの世界でもそうだな。
で、僕の中でwash?というロックバンドのリーダー・奥村大君は面倒臭い人の代表(笑)相当面倒くさい、うるさいシツコイ、暑苦しい。本当に。そのくせルックスがいい、背が高い、頭がいい。もう大変です。
その大ちゃん率いるwash?の新譜。
ジャンルはオルタナティヴロック。
恐らく、彼の弾くエレキギターの音を一番好きなのは僕だと思う。
7曲入のアルバムを一度通して聴く。
6曲目の「オヤスミハヨ」が好きだな。
詞が好きだな。
でも”俺には想い出と歌がある”なんて歌わないでくれ。
共感してしまうじゃないか。
ロックに大切な要素、”共感性”
恐らく僕が初めてwash?を聴いた頃より断然、詞に共感を覚えるようになっている。wash?は爆音だし暴れているのだが、詞が入ってくる。最近のwash?の詞は刹那くて優しい。
弱さと強さの混醸、刹那さと優しさの混醸に共感する者達よ、是非、wash?を体感してください。
LIVE、いいよ。
グランジっぽいけど、踊れるよ。カダラもココロも。
排外主義。
昔話で恐縮である。
まあここは結構いつもわりと昔話ですけどね。
2006年頃だったかな。
ある日、僕と友人の二人は埼玉スタジアムにいた。Jリーグ浦和戦を観に行ったのだ。浦和市内の高校で日本一を目指してサッカーをやっていた僕はJリーグ創設当初から浦和を応援していた。度々スタジアムにも訪れていた。一時期はAwayにも結構行っていた。2007年はACLの戦いで上海にも行った。まあ周囲からみたら「浦和レッズサポーター」と見られてもおかしくない程度のファンだった。
その日、僕はゴール裏ではなくバックスタンド1階の下段、通称R席(指定席)にいた。ここはピッチも近くかなりいい席だ。サッカー専用スタジアムを堪能出来るいい場所なので人気の席である。僕は友人と気分よく試合を観始めた。
すると試合開始間もなく、後ろの席の3人くらいが味方である浦和の選手にヤジを飛ばしだした。そこは浦和ファンの席。おかしい。なんでだろう。僕は不思議に思ったがそのヤジの主は時間が経つにつれてヤジの回数も増え、内容も酷くなっていった。恐らく周囲の方々も辟易している。嫌がっている。でも誰も何も言わない。そんな状況に前半45分は我慢していた僕だったが余りにも酷かったので後半開始早々、ついにそのヤジ主に向かって怒鳴ってしまった。
「ウルセー!黙ってろ!」
と、かなりヤクザな口調で。
ちょうどスタジアムが静かなタイミングだったので僕の声は周囲に響き渡った(笑)言った僕も恥ずかしかったが味方(特に山田暢久選手)をここまで野次られて我慢し続けるほど大人じゃない僕は少々胸の支えが取れた。
そのヤジ主はそれからは黙っていた。
そして試合終了後、僕らは席を立って帰ろうとした。そしてそのヤジ主の顔をみてやろうと思い後ろを振り返ったら、ヤジ主もこちらを睨んでいた、かなり険悪な感じで。そこでプツンときた僕は「何か用か?用があるなら聞くぞコラ!?」と言ってしまった。ヤジ主は3人。僕らは二人。真っ黒に日焼けして黒いTシャツを着ていた僕に対してヤジ主は何も語らない。ただ睨むだけ。そのただならぬ雰囲気に周囲に人が集まってきた。しかし止める者はいない。僕はここでモメたら他の人にも迷惑がかかると思い、「お前らのヤジに気分が悪くなったから注意しただけだろ。文句があるなら聞いてやるよ、スタジアム裏に来い!」とヤジ主のユニホームの胸ぐらを掴んで引っ張っていこうとした。そしたらその隣のヤジ主Bが横から僕の顔を殴ってきた。もうそこからは乱闘です。気がつけば警備員、浦和の運営スタッフ、県警の刑事さん、そして北ゴール裏のサポもが集まって大事になっていた。
僕らはスタジアム内の警察控室に連行された。その際、周囲にいた善良な浦和サポは「君らは間違っていない!絶対に負けないでください!」「僕らは証言する!君は胸を張ってください!」と口々に励まされた(笑)中には拍手をして連行される僕らを送り出してくれる人もいた(笑)
ヤジ主とは別室に僕らは連れて行かれた。ヤジ主3人は「暴力行為で訴える!」と息巻いているらしい。僕は「訴えればいいよ。手を出したのはお互い様で喧嘩両成敗。そこは否定しない。でも味方をずっと野次っていて周囲にも大きな迷惑をかけた奴らを僕は許さない。それは周囲の人も証言してくれる。でも暴力はいけないから僕は逮捕されてもいい。でもあいつらの行為は許さないし、今後、同じことが起こったら僕も同じ行動をとる」と刑事さんに言った。
刑事さんは「気持ちはわかるが暴力はいけない。わかるね?」と言ってきた。僕は言い返す。「わかりますよ。でもやらなきゃならない状況を作ったのは誰なんだよ。黙っていれば良かったのか?誰かに言ったら助けてくれたのか?そこまで覚悟してやってますよ、俺は」刑事は困り顔になる。
浦和レッズの運営スタッフは「気持ちはわかります。ここだけに話、酷いヤジに対しての対処は難しい。今回の状況、我々はあなたを処分はしません。相手にもここで収めてくれと説得してきます」と言ってヤジ主をも説得したらしい。
約2時間後、僕らは開放された。喧嘩両成敗。両者お咎め無し。浦和の運営スタッフとは名刺交換し(笑)その後、スタジアム内で会ったら挨拶する感じになった(笑)
だが僕はそれ以来R席には行かないと決めた。むやみに喧嘩をするのはやっぱり良くない。暴力は絶対にいけないです。自己解釈の正義感を振り回しても少なからず周囲には嫌な思いをさせてしまう。ここだけの話、僕が北ゴール裏に行かなくなった理由は、僕みたいな奴がゴール裏にいたら絶対に喧嘩をするからだ(笑)禁煙スペースでの喫煙、味方への人道外れたヤジ、コアサポではない人に対しての恫喝。これらは僕も目にした事がある。そんな不遜な奴らに対し威嚇したこともある。やりかえされた事はなかったけど。
でもこんな僕でさえもやはり揉め事は起こしたくない。本来仲間であるはずの人間に対し嫌悪感を持ちたくない。気分よくサッカーを観たい。
だから僕はゴール裏に行かなくなった。
つまり、逃げたのである。
人が集まるところにはトラブルが起こる可能性が少なからずある。熱狂的なテンションで応援する浦和のゴール裏など特にそうだろう。そしていつからか、そんなゴール裏自由席という「公共の場」を「自分たちの聖域」と勘違いしだした奴らがいる。人間は弱い。その弱い者が「自分は力を持った」と勘違いするとこういう事が起こりうる。たしかに全試合声を枯らしてサポートすることは素晴らしい。だがそれも自発的なことであってだからといって何の既得権にもならない。
そしてそれを取り締まる運営側の浦和レッズももしかしたら弱腰になっていなかったか。そんな奴らをのさばらした我々一般のファンにも問題はあるのではないか。
それら諸々の出来事が積年の結果、本来は「自由な場所」だったはずが、自分達の行いで「規制の場所」となってしまった。自分で自分のクビを締めた。
本当に残念だ。
個人的な意見だが、浦和のゴール裏はもう「世代交代」したほうがいい。リーダーだけの話じゃない。もう何年も中心地は同じ顔ぶれだ。自分が邪魔だと思ったらスタジアムの隅のほうで応援する、これも立派なサポートだと思う。どんな社会でも「代謝」が悪いと毒素が溜まる。自浄作用を持ってして新しい「空気」を入れたほうがいい。
今でもスタジアムの隅のほうで、昔は"中心"にいた先輩方が見ているのを僕は知っている。いや、皆、知っているだろう。1つのスタジアムに様々な人間が様々なスタンスで楽しむ。年間30試合以上浦和戦に行く人、年に1度だけスタジアムに行く人、指定席でマッタリ楽しむ人、夫婦で行く人、子供と行く人、テレビ観戦を毎回楽しみにしている人、皆、仲間だと思えるようになれたら幸せじゃない?
そして何も「いい子チャン」になろうって言ってるわけじゃない。やってはいけないことをやるな、それだけ。そんな中で自由に戦えばいい。それだけ。時には選手にキツイ言葉で叱咤激励、いいじゃないか。差別的な発言さえしなければ罵声も時には愛情表現のひとつかもしれない。僕だってカシマスタジアムでインファイトの喧嘩を買ったことがあるけど(まあそれも許されないけど笑)やっちゃあいけない境界線は守ってきたと思うんだよね、多分(結構自信ない笑)
浦和でサッカーを教えてもらった僕が言うから間違いない。
浦和のサッカー文化は日本一だ。
でも今の浦和サポーターは日本一ではない。
増長しすぎた。無意識のうちに「排外主義」となっていったのは否めない。それを自覚し、他人の手で強引に切り裂かれる前に、自分達自ら律し、自他共に認められる日本一のサポーターとなってほしい。
言うが易し、じゃあお前は何が出来る?
僕はそれを自問自答します。
少なからず、選手やスタッフ、関係者、ゴール裏の住人らとは知り合いだから、自分にできることを探してゆきたいと思う。
今まで自分を育ててもらった「浦和」、楽しませてもらった「浦和」への恩返しがしたい。そんな思いです。
一昨日、浦和の選手の一人と会った。
彼とは何でも話す仲だが、この日は事件にはお互い触れられなかった。「次は広島か。強い相手だな。とにかくゴールするのみ、だね」「そうっすね。結果が欲しいです。がんばります」「西川くんいいねえ」「奴は半端ないっす」それだけしかサッカーの話は出来なかった。あいつとサッカーの話を楽しく出来なかったのが本当に悔しい。そして僕の何倍も現役選手の彼は悔しかったはず。
ここを乗り越えて、胸を張って「浦和サッカー」を語れる日がくるよう、自分自身、いろいろ考えていきたいと自戒の念で送る今日です。
2007年、スコットランドのセルティック・パークに行った時、現地のスコティッシュは僕を歓迎してくれた。ゴール裏にいた外国人は僕らくらいで、そんな僕らに対して現地の大男達はでかい手で僕の肩をバンバン叩いてくれた。
そして試合になれば浦和の応援の5倍くらいの声量でチームを鼓舞していた。ゴールが決まればスタンド全体が揺れに揺れた。
でも、スタジアムの空気はとっても自由だったよ。
今の浦和のゴール裏は自由かな?
自由だと統制がとれないかな?