All Things Must Pass.
御多分に漏れず、僕はTHE BEATLESが好きである。
で、よく言われる「ジョン派?ポール派?」という質問。
最近の僕ならこう答える。
「ジョージ派だよ」
ジョージ・ハリスンは欧米では「静かなるビートル(Quiet Beatle)」の異名を取っていた。メンバー4人の中で一番物静かで良識があって常識人だという評価ということだ。
しかしこの事についてジョージ本人は「僕は『静かなるビートル』なんて呼ばれていたけど、心根は狂っているのさ。なんていったってビートルズの一員として務まったんだからね。」と語っている。
その通りだと思う。
THE BEATLESが解散した1970年、ジョージはソロアルバムをリリースする。
タイトルは『All Things Must Pass』
今、改めてこのアルバムを聴き返している。
素晴らしい。
本当に素晴らしいアルバムである。
曲も、アレンジも、ジャケットワークも、タイトルも、最高である。
もし音楽が好きでビートルズに興味がある方なら、機会があったらこのアルバムを聴いてみてください。
ジョージがいかにTHE BEATLESに必要だったか、大いなる影響を与えていたかの証左がここにあります。
ジョンもポールも歴史の残る偉大なミュージシャンだが、そこにジョージやリンゴがいて「THE BEATLES」だったんだということを知ってほしいです。
特にバンドの後期は4人のビートルが強く複雑に絡み合い、向かい合い、弾き合い、そして離れていったんだと感じられます。
『All Things Must Pass』というアルバムタイトル。
THE BEATLESだった彼がそう言うと感慨深いものがあります。
人生の終盤にそっとつぶやきそうなこの言葉をソロ初のアルバムタイトルに残したのは、ジョージが27歳の時。
THE BEATLESという稀代まれなバンドはメンバー4人の人生を猛スピードで早送りしてしまいました。
また話がそれていきそうなので(笑)この辺で。。。